お中元は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝えるものですが、
ちょっとした心づかいが足りなかったり、マナーを知らずに贈ると、
口には出さないものの、
「マナーも知らないのかしら…」
などと、思われ、
せっかく選んだ品物も台無しになりかねません(>.<) 日頃お世話になっている相手に、 気持ちよく喜んでいただけるように、 最低限のマナーを知って 感謝の気持ちとともに届けるべく、 一緒にマナーを勉強しましょう!
知っておきたいお中元のマナー!お中元の由来は?
そもそもの、お中元の由来はご存知ですか?
これを知らなければ、
不合格ー!!
ってわけではありませんが(笑)、
知っているだけで、おおー!!
と言われるので、
是非覚えておいてくださいね(^-^)
お中元の由来
古い中国から伝わった「三元節」と、
日本の盆礼が重なったのが
お中元のはじまりです。
中国の「三元節」とは、
1年の中で、1月15日の「上元」
7月15日「中元」、10月15日「下元」
のことで、
それぞれの日で、神様の誕生を祝う風習があり、
1月15日の「上元」を長男、
7月15日「中元」を次男、
10月15日「下元」を三男とし、
竜王の孫にあたる三兄弟として、天地を災いから守っていました。
人々は三兄弟を神と祀り、
次男は人間の罪を赦す神であったことから、
7月15日に食物をお供えとして贖罪(しょくざい)の日としたといわれています。
その後中国の「三元節」が日本にも伝わってきましたが、
もともと日本には先祖供養の「盆」の考えがあり、先祖の霊を迎えてお供えや盆踊りの儀式などありますが、
その中に「盆礼」という、親や親戚、ご近所に贈物する習慣がありました。
7月15日の中元が、お盆の時期と重なった事から先祖供養と共に、
両親や年長者に素麺(そうめん)などの食べ物を贈る習慣が生まれ、
これが、目上の人やお世話になった人々に贈物をする、
現在の「お中元」の始まりだといわれています。
お中元のマナーお中元で使うのしとは?のし紙の種類と書き方
そもそも「のし紙」とは?
「掛け紙」+「水引」+「熨斗(のし)」=「のし紙」
古来、贈答品には贈る理由・贈り主を書き入れた「掛け紙」をかけ、
「水引」でくくり、「掛け紙」の右肩に「熨斗(のし)」を添えて贈っていました。
近年ではこの慣習は印刷によって簡略化され、
「掛け紙」に「水引」と「熨斗(のし)」が印刷された紙を「のし紙」と呼ぶようになりました。
「熨斗(のし)」はめでたい肴が由来
のし紙の右肩、和紙に黄色い細長いものが包まれているものに、お気づきでしょうか?
実はこの黄色いものはあわび。
干しあわびを打ち伸ばしたものを
熨斗(のし)といい、
室町時代に祝い事や出陣の際に行う儀式
「三献の儀」に欠かせない肴のひとつでした。
のしは、日本の贈答の特徴ともいえるものです。
これも贈りものを紙で包むことと同様、
贈りものが神仏への供え物という思想に原点があります。
ですから、生もの以外の贈りもの、
例えば陶器、装飾品などの贈りものにはのしを貼るのがしきたりです。
反対に、鰹節や鮮魚などの生鮮品、お肉やハムには、
贈りもの自体が生ものなので、のしは不要です。
当然、生ものを供えてはいけない仏前への供物にものしは不要です。
こういった習慣も、
現在ではずいぶん簡略化したり、
解釈が変わったりしている部分もあります。
また、大切な贈りものや意味のある品を贈る場合には、
のし紙では失礼になることもあるので注意しましょう。
のし紙は慶事用や弔事用など印刷されている水引の色や種類によってさまざまです。
弔事用だけでなく慶事用にものしを印刷していないものがありますので、
贈る目的、品によって使い分ける必要があります。
お中元の贈り物に掛ける「のし紙」はどれ?
紅白(赤と金色で印刷されている)の5本、
花結びに熨斗が付いたデザイン
(花結び祝い=一般お祝い用)
のものを用います。
表書きは濃い色の墨で書くのが基本ですが、
献辞(上書き)は水引中央結び目の上に「御中元」と書き、
名前は水引中央結び目の下に献辞よりやや小さめにして
「フルネーム」で書き入れます。
お中元の表書き、名入れの書き方
【個人名で贈る場合】
姓名のフルネームが一般的ですが、
目下の人へ贈る場合は姓だけでも良いです。
【連名で贈る場合】
右側が「目上」、左側が「目下」の名前を書きます。 連名は3名までが一般的です。
【代表者名のみ書く場合】
連名は3名までで、それ以上の人数になる場合は、
代表者名を中央に書き「他一同」を左下に並べて書きます。
代表者以外の名前は中包みに記載します。
【会社名を入れる場合】
名前の右側に小さく書き添えます。
内のし・外のしはどう違うの?
お店やデパートなどで買った場合、
包装してもらう際に、
のしをつけますか?
内のしですか? 外のしにしますか?
と矢つぎばやに聞かれると思います。
わたしも、のしの意味がよくわかってない時は
「あ…あう・あう」
となってました///(赤面)
そこで店員さんに聞きながら、
何とかのしをつけてもらい、
ほっとしたものです…(遠い目)
気にされる方も多いと思いますが、
内のしや、外のしの使い分けには、
厳密な決まりはありません。
ただ、お渡しする状況によって、
どちらかがより適切ということはあるので、
気にかけておくと良いですよ!
簡単にいいますと、
内のしは、包装する前にのし紙をかけ、
その上から、包装をします。
なので、お渡しする時には
表書き(贈答品の目的)が見えません。
主に内祝いに用いられます。
内祝いには現在では「返礼品」と捉えられていますが、
もともとは「自分に祝い事があったのでお裾分けします」という意味があり、
相手の慶事をお祝いする贈答品ではありません。
このことから、控えめな表現に感じる内のしが内祝いにはおすすめです。
宅配便で贈答品を贈る際には、配送途中でのし紙が傷つかないように内のしがよいとされています。
お中元では、お店などから配送する場合は、
のし紙が破れないように、内のしにする場合が多いです!
外のしは、
包装した上からのし紙をかけますので、
手渡しする贈答品(お中元)には最適です(*^^*)
古いしきたりにこだわるというよりも正しい知識として知っておくと、
年配の方などに贈りものをするときや大切な贈答品を贈るときなどに便利ですよ(^-^)/
喪中の時はどうする?
お中元はお祝いごとの贈り物ではなく、
普段お世話になっていることに対する感謝の気持ちを贈るものであることから、
当方又は先方のいずれか(又は双方)が喪中の場合であっても、
お中元を贈りあうことは一向に差し支えないことになっています
が、忌中(仏教では忌明け法要前、神道では忌明け祭前)の場合や
どうしても気になる場合は、
事前にお断りを入れて先方の了解を得た上で、
時期をずらして暑中見舞い(土用の入り以降立秋まで)や
残暑見舞い(立秋以降)の形で贈る方法もあります。
お中元のマナーでは直接渡すべき?送り状とは?
本来は事前に訪問時間を打ち合わせて、
先方宅に直接持参するのが習わしです。
ですが、最近ではお互いの都合もあって、余程の場合を除いては
デパートなどから直送したり、
宅配便を利用することが一般的になってきています。
ですので、特別にお世話になった方や、両親や親戚など、
時間を合わせることが出来るなら、
直接渡すのが良いでしょう!
どうしても都合が合わない場合は
無理せず、宅配便など使っても差し支えないでしょう。
送り状とは?
お中元やお歳暮などの贈答品に添える
葉書や手紙です。
送り状は友人など親しい人に贈る場合は、
電話で伝える程度でも差し支えありませんが、
日頃大変お世話になっている方々にや、両親や親戚、会社関係の方々は、
贈り物に送り状を添えるか、
届く頃を見計らって、
手紙か葉書による送り状を送るようにしましょう!
注意 必ず、品物より先に着くようにします!!
送り状の書き方とは?
それでは、送り状はどのように書けば良いのでしょうか?
1 冒頭には簡単な時候の挨拶を
例
毎日蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか? など…
2 感謝の言葉を入れる
例
日頃は大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。など…
3 贈答品の内容と到着時期を知らせる。
例
さて、本日、〇〇を送らせていただきました。
お手元に届いてから2~3日後が食べ頃だそうです。など…
4 親しい相手には簡単な近況報告。
例
私たちもこちらの生活に慣れ、充実した毎日を送っております。
5 結びの挨拶をいれる。
例
まだまだ暑さも続くようですので、どうぞ体調には十分にお気をつけ下さい。
今後とも、よろしくご指導賜りますよう、お願い申し上げます。
など。…
まとめ
はてさて。
参考になりましたでしょうか?
少しでも参考にしてもらえれば幸いです!
それでは、また~(*^^*)